北海道・御前水ゴルフクラブで開催された「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」最終日。
この大会で、元賞金王・比嘉一貴（30）が2年9カ月ぶりとなる復活優勝を飾り、国内ゴルフファンに大きな感動を与えました。
最終日を首位で迎えた比嘉は、冷静かつ攻撃的なプレーを展開。8バーディー、1ボギーの65をマークし、通算30アンダー。若き挑戦者・米沢蓮（26）と並んでプレーオフに突入しました。
プレーオフ1ホール目では惜しくも決めきれず、観客の緊張感は最高潮に。しかし2ホール目、18番パー5でのイーグルパットを沈め、ついに歓喜の瞬間を迎えました。
「優勝って、やっぱりいいですね」――インタビューで語った言葉に、彼のこれまでの苦難と努力が凝縮されています。
2022年、4勝を挙げ賞金王に輝いた比嘉。しかし翌年の欧州ツアー挑戦では予選落ちが続き、自信を失う苦しい時間を過ごしました。それでも逃げず、飛距離アップという課題に挑み続けました。身長158センチという小柄な体格ながら、クラブ選びや体力強化に取り組み、ドライビングディスタンスを12ヤード伸ばすことに成功。努力が今回の劇的な復活につながったのです。
さらに、この優勝は仲間や家族との絆にも彩られていました。キャディーを務めたのは幼なじみの牧原嵐望さん。小学5年からの親友で、これまでも数多くの大会でバッグを担ぎ続けてきました。二人で掴んだ初めての優勝に、牧原さんも涙をこぼしました。
また、妻の明恵さんもテレビ越しに夫の勝利を見届け、普段は泣かない夫の涙に胸を打たれたといいます。
今回の優勝は記録面でも歴史的でした。比嘉と米沢が記録した通算30アンダーは、国内ツアー日本勢による72ホール最多アンダーパーの新記録。バーディー数も32という驚異的な数字をマークし、まさに大会名通り「夏に爆発」するようなゴルフを見せてくれました。
「プロでやっている以上、現状維持で満足してはいけない」――比嘉の言葉通り、彼の挑戦は止まりません。次なる目標はアジアツアーでの優勝。新たな舞台で課題を見つけ、さらに進化し続ける覚悟を示しています。
御前水GCの青空の下で流した涙は、苦難を乗り越えた努力の証。復活優勝はゴールではなく、新たな出発点です。
小柄な体で世界に挑む比嘉一貴の姿は、多くの人に勇気を与え、挑戦する全ての人の背中を押してくれるはずです。
🏌️♂️✨ これからも彼の挑戦と進化から目が離せません。
✨ 絵文字入りまとめ
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